平成14年1月4日夕刊
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ウェルデン
平成13年10月5日完成
平成13年10月9日公開
平成15年1月30日有限会社設立
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平成10年2月28日発行.第三種郵便物不認可
ウェルデンが商品化決定
特許出願済
ウェルデンは、電光掲示板付きのウェルカムボードです。
結婚式・披露宴・二次会等に是非ご活用下さい。



ウェルデン(WELDEN)
 ウェルデンとは、WELCOME電光掲示板を組み合わせた、あたらしいタイプの「電光掲示板付きウェルカムボード」です。軽量、電池内蔵、マイコン内蔵なので、パソコンやAC電源がなくてもいつでもどこでも使えます。
写真

 パーティー会場や結婚披露宴会場では、入り口や受付などにウェルカムボードというのをよく見かけます。単にウェルカムボードに電光掲示板を埋めこんだだけでなく、会場に来てくださったお客様ひとりひとりに宛てたメッセージを表示することができます。

ウェルデンの秘密
キー  それは、電光掲示板に入力装置がついているからです。このキーから自分に割り当てられた番号を入力すると、自分宛てのメッセージを読むことができます。
 このキーは製作途中なので、押しにくく、基板が剥き出しなのでちょっとイマイチですね。今後、かわいく作り直す予定です。


番号対応表
 自分の番号は、あらかじめメールで送ったり、ウェルデンの隣に張られた番号対応表で確認します。

256色
 また、ウェルデンの電光掲示板は赤・緑それぞれ16階調の表示が可能なため、256色の表示を行うことができます。ですが実際にはメリハリの効いた赤・緑で8階調の色を選んで、64色の同時発色を行います。この豊かな色によって、より一層メッセージの表現が広がります。

 また、小型のスイッチング電源と、大容量の鉛蓄電池を内蔵しているため、商用電源の使用できない場所でも数十分間動かすことができます。

ウェルデンの使い方
 ウェルデンは、スイッチを入れると起動メッセージが流れ、ついで定型のウェルカムメッセージが流れます。
「Welcome! ようこそ○○へ。 ○月○日・・・・・・・・」
 何もしなければこのようなメッセージがスクロールしながら、繰り返し流れます。

 ここでキーを押すと、
入力の図
 このように番号を入力することができます。

「○○さん。今日は遠いところから来てくれてありがとう。お会いできるのを楽しみにしていました。」

という感じでメッセージをあらかじめ登録しておきます。昔の思い出や、感謝の気持ち、二人だけの話などを登録しておくと面白いでしょう。

 そして、キーから入力した番号と、登録されたメッセージの番号が一致すれば、集まったみんなが見ている前で、電光掲示板からそのメッセージが流れます。

中身
 ウェルデンの中身はこのようになっています。 中身

 最も目立つのはLEDパネルです。これは2色LEDの載った16×16ドットのLEDパネルで、一個3000円くらいで買ってきたものです。このパネルは、表示させたいデータをシリアルで送り、ラッチパルスを与えることで一行表示するというものでした。画面全体を表示するには、16回のパルスと画像情報を繰り返し与えなければなりません。
 その下には鉛蓄電池(PORTALACと書いてあるやつです)とスイッチング電源が見えます。このスイッチング電源は余裕を見て5V10Aのものを使っています。その右に、電源分岐用のベークライトの基板があって、さらに右には制御回路があります。LEDパネルは、全点灯させると2〜3A流れるので、電源分岐は大きな電流が流れてもいいように注意を払いました。

WELDEN制御回路
制御回路

 緑色の基板は、日立製CPUであるH8-3664Fの載った基板です。その上方に、8ピンDIP型のシリアルEEPROMが2個載っています。一個256kbitなので、合わせて512kbitです。その右の大きな正方形はXILINXのCPLDであるXC95108-15PC84Cです。その上には256kbitのSRAMが載っています。
 この制御回路に載っているSRAMは、画像情報を保持しておくためのメモリです。いわば、VRAMの替わりをしています。それを制御するのがCPLDで、H8CPUはCPLDに対してコマンドを送る役割をします。コマンドは、どの場所に点を打つコマンドと、どの領域を表示するかというコマンドの2種類があります。

 SRAMは256kbitで、電光掲示板の1ピクセルに1バイトを使うので、SRAM上の画面の広さは横256ドット、縦128ドットとなります。実際の画面は横48ドット、縦16ドットなので、LEDパネルに表示されているのは、SRAM画面上のある一部分です。
 画面に表示されない領域にいろいろな絵をあらかじめ書いておき、表示する位置だけ高速に切り替えて、特殊な表示効果を出すこともできます。

 H8のプログラムはC言語で開発しました。現在800行程度のプログラムで、オブジェクトコードで4000バイトくらいです。
 プログラムとは別に、シリアルEEPROM上には表示したい文字や色のデータ、それからフォントが置かれています。このデータは、電光掲示板制御言語で書かれたソースを、Windows上の専用ソフトでコンパイルし、RS-232Cを通じてこのEEPROMに読み書きすることができます。
 2つあるEEPROMの片方には、ひらがなや英数字のフォントと、起動時メッセージなどのあまり変更されないデータが書かれていて、もう一つのROMには個人宛てのメッセージなどが書きこまれています。漢字はひらがなに比べて使用頻度が少ないので、ROMにフォントを乗せてはいません。漢字は絵として表示するため、漢字を表示する都度32バイトのデータをROMに書いています。

仕様
重量3kg (鉛蓄電池込みの重量。イーゼルは除く。)
大きさ縦41cm 横48cm 奥行き5cm
階調赤・緑8階調。合計64色。
消費電流通常1.5A程度(max 6.7A)
メモリ容量512kbit
登録メッセージ数漢字かな混じり文、40文字で100人程度。
インターフェース専用キーパッド、RS-232C
メッセージ登録ソフト専用Windowsアプリケーション
仮想画面サイズ横256 縦128ドット
実画面サイズ横48 縦16ドット
リフレッシュレート1kHz
スクロール縦横自由。速度可変。ウェーブ可。
電池寿命約30分 (詳細は測定中)
電源入力 AC85〜132V
写真2