
Intelの80486DX2−66を使ってマイコンを設計・製作しました。配線の量が莫大で、なかなか大変でした。486は消費電流の大きいマイコンですねぇ。電気は喰うは、熱くなるはで大変でした。486の周辺チップセットはGAL2個でできました。このボードは当初、電光掲示板(大)を制御するのに使っていたのですが、電光掲示板に実装して大学のサークル棟の廊下に保管しておいたら、CPUだけ盗まれてしまいました。
CPUが盗まれて困っていたので、「486を持っていった泥棒さん、返してください。誰か情報を知っている人は教えて!!」という張り紙を廊下に張ったおいたのですが、サ連(サークル連合:自治会)がなんだかんだ理屈をこねて張り紙をはがしてしまいました。
結局、486は見つからずじまいです。いまごろ誰かのパソコンの中で動いているか、捨てられたでしょう。
さて、この写真に写っている基板は、すでに大方の部品を取り外した後です。大きなソケットが486を入れるソケットで(向きを間違えると壊れます。あしからず)、その右にある20ピンの小さな3つのソケットは制御用のPLD(GAL)を入れるソケットです。とは言っても、そのうちの1つは極めて良質のリセット信号を出すだけのためにあるGALなので、実質的には486はPLD2個で制御できます。このことから、486の制御は結構簡単にできうことがおわかりでしょう。
下にある2つのソケットはROMの入るソケットです。486はダイナミックバスサイジングという機能がCPU事体に備わっているので、比較的容易に8ビットや16ビットのメモリを接続することができるのです。ほとんど何も考えなくてもできます。余談ですが、Pentiumではこの機能はなく、バス幅は64bitなのでボードを作るのは結構大変です。
このほかに、このボードには16550互換のシリアルインターフェースや、簡単なパラレルIOがついていて、パラレルIOでは写真に写っている緑色のLEDを光らせて、ナイトライダーのように光らせるプログラムなどが動いていました。
回路の裏面は、あまりにも配線が混み合っているのでお見せできませんが、裏にはフラットパッケージの74F245のバッファなどがくっついています。
486のワンボードマイコンは結構簡単にできますよ。思ったよりは簡単です!でも、配線が多いのが難点。2日もかかってしまいました。皆さんもお一つ作ってみてはいかがでしょうか?
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