画像用メモリ、特にSDRAMやSGRAMは大変入手しづらいデバイスです。汎用DRAMやEDOも入手が容易ではありません。秋葉で手に入るDRAMのデータシートはすでにメーカーのWebサイトにある製品情報から削除されていたりします。かといって、メーカーのサイトで最新のDRAMを見つけてきても決してそれは手に入りません。なぜかというとまだ発売されていない、いわば発売予定のものだからです。こういう商品を購入しようとすることを先物取引といいます。
画像用メモリにはSIMMを使いましょう。SIMMはパソコンに使われなくなってきたので秋葉でもゴミ同然に扱われています。いまこそSIMMに再び魂を吹き込む時期です。
でもSIMMはDRAMなので、簡単には使えないですね。RASやらCASやらアドレスマルチプレっくすやらで回路も配線も面倒。そこで、SIMMを扱うのはXILINXに任せてしまいましょう。これですっきりします。もちろんXILINXには32本のデータバスが直結します。
実はSIMMはかなりの電力を消費するのです。使ったSIMMは5年前に3万円で買った8MByteのSIMMですが、消費電流が1A近くあるので電源が耐えられませんでした。そこで、SIMMモジュールに載っている24個のDRAMのうち16個を剥がして消費電力の削減を図りました。はがしたことで、SIMMの容量は4MByteに減ってしまいました。

カメラが見ている絵や、撮った絵はテレビで見たいですね。画像用のDAは抵抗ではしご回路を作るのが最も高速ですが、ある程度画質を重視したいので、ちゃんとしたDAを買うことにします。RSコンポーネンツに売っているTDA8702なんかがお勧めです。500円くらいなのに8ビットで30MHzくらいのレートが出ます。
DAから直接NTSC信号を出してもよいのですが、やっぱりカラーでちゃんと見たいので、NTSCのエンコードにはソニーのCXA1645を使います。秋月で1000円くらいで売っていました。DAをRGB3色分用意してCXA1645に通してやれば綺麗なTrueカラー(16777216表示)の絵になるはずです。 |