ビデオ信号はそもそもアナログなので横方向の有効画素数という概念はないが、伝送帯域が4.2MHzに限られているのであまり多くはできない。詳しいことは後述するが、ドットクロックを14.31818MHzとしたとき横方向の画素数は910ドットに、12.5454MHzとしたときに780ドットに、13.5MHzとしたときには858ドットとなる。この中で水平ブランク期間があるので、横方向の有効画素数はそれ以下になる。
実際には水平解像度を考える必要がある。水平の周期は約63μ秒だが、そのなかでおよそ10μ秒が水平同期に使われるので、画像を表示できる期間は53μ秒になる。この期間に4.2MHzの正弦波が53μ秒の中に何個入るかを計算すると222本になる。画像信号として正弦波を入れた場合に白と黒の模様が222周期見えるということは444本の線が入ることになるので、水平方向の解像度は444本ということになる。
ただし、テレビ画面は縦横比が3:4である。水平解像度は正方形の枠で測るように決められているので、4分の3して、333本ということになる。この本数のことをTV本という。
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