平成14年1月3日朝刊
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平成10年2月28日発行.第三種郵便物不認可
色変換とは何か? |
光のスペクトルは連続なのですが、人間の目には所詮、赤と緑と青の3つ色の強度しかわかりません。どんなスペクトルを持つ色でも、赤と緑と青色を適切な強さで光らせれば人間の目には本物のように見えてしまいます。
単純に考えればRGBのカラーは3次元の情報です。すると情報量が3倍に増えるわけですが、これを1次元の情報しか持たない伝送方法で、しかも伝送帯域を増やさずに送ることができるのでしょうか。
RGBの3原色を原色信号といいます。この信号には輝度信号Yも含まれているので、これらRGBからYを引いた信号、R-Y,B-Y,G-Yを色差信号といいます。
輝度信号YはRGBをある比率で足し合わせることで求めることができます。
Y = 0.299*R+0.587*G+0.114*B
色差信号(R-Y),(G-Y),(B-Y)と輝度信号Yを使えばもとのRGBに戻すことができます。しかしこれでは4本の信号が必要になるため余計に不都合です。式の中で独立変数は3個なので3つの信号があれば事足りますから、(G-Y)は受信側でベクトル合成すれば得られます。結局、Y信号と(R-Y)信号、(B-Y)信号を送ることになりました。
人間が細かい絵を見たときに、色の差と輝度の差のどちらの方が細かく見分けることができるかといえば、それは輝度の差です。人間の目は輝度の変化に対しては敏感ですが、色の差についてはそれほど敏感ではありません。細かい絵を伝送するということは伝送に必要な周波数帯域がそれだけ広くなるということですから、細かくない絵を送ってもよいのであれば周波数帯域を節約することができます。ですから、輝度信号はできるだけ広い周波数帯域で送り、色差信号はできるだけ狭い周波数帯域で送ろうと考えました。
輝度信号と色差信号の関係は次の式で表されます。
Y |
= |
+0.299*R |
+0.587*G |
+0.114*B |
R-Y |
= |
+0.701*R |
-0.587*G |
-0.114*B |
B-Y |
= |
-0.299*R |
-0.587*G |
+0.886*B |
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