平成14年1月3日朝刊
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平成10年2月28日発行.第三種郵便物不認可
ドットクロック |
ビデオ信号をディジタル回路で扱うときには、1ドットを送り出すクロック周波数をいくらにすればよいか悩むことになります。一般的には14.31818MHzか、12.2727MHz、13.5MHzのどれかを使うことになります。これらの周波数と水平周波数(15.734kHz)が倍数関係になっているからです。
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14.31818MHzの場合(色重視) |
14.31818MHzを使うのは最もポピュラーです。この周波数の場合、3.579545MHzのカラーサブキャリア周波数の4倍の周波数を使っていますので、色の面で様々な恩恵が受けられます。

ディジタル回路で作り出した映像をDAしてビデオ信号にするときには、カラーバーストをつくり出すのに最も都合がよい周波数です。逆にビデオ信号をキャプチャーするときには、カラーサブキャリア周波数の整数倍の周波数でサンプリングしないと色信号を正しく読み取れません。そのため、色を正しく扱いたいシステムではこの周波数でピクセルを送り出します。
また、この周波数を使うと水平ラインには910ピクセル(14.31818MHz/15.734kHz)の解像度を持たせられることになりますが、ブランキング期間があるので、水平の有効画素は753ドット程度になります。
ただしこの方式には重大な欠点もあります。テレビの画面は縦横比が3:4と決まっています。いま、テレビの画面の横の長さが40cmだとすると、ひとつの画素の横幅は0.531mmになります。このテレビでは縦の大きさ30cmの中に485本程度の走査線が入っているので、縦の長さは0.619mmになってしまいます。これでは画素の縦横比が違ってしまいます。この比は1.16で、縦長の画素になってしまいます。
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