RS232Cのトラブルシュート |
パソコンと周辺機器をRS232Cでつないだのに、通信できないときには、次の項目をチェックしてください。
- パソコンから本当にデータが出力されているか
- クロスとストレートは合っているか
- 通信速度は合っているか
- パリティーチェックなどを入れていないか
- ローカルエコーをONにしなければいけないのか
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パソコンから本当にデータが出力されているか |
一番多い原因はこれです。COMポートが合っていないとか、USB-Serialを使っていてうまく動作していないことなどが考えられます。パソコンからデータが出ているかどうかを簡単に判別する方法があります。
まず、クロスケーブルを用意します。そして、パソコン同士を接続します。そして、TeraTermを起動し(Windowsに付属のHyperTermは極力使わない癖をつけましょう)、何かキーを押してみます。クロスケーブルでつながったもうひとつのパソコンのTeraTermの画面に何か文字が出ますでしょうか?
もし、押したキーボードの文字出れば、パソコンからちゃんとデータが出ています。そうでない場合、押していないはずの文字や変な漢字が出るのであれば、それは通信速度が違っている可能性が大きいでしょう。
両方のパソコンで通信速度を合わせ、パリティーなし、ストップビット1ビットにします。
どうしてもこの実験がうまく行かないならば、どちらかのパソコンのシリアルポートは壊れているか、「使用不可」の設定になっています。Windowsのシステムのプロパティーからデバイスマネージャーで確認するとともに、BIOSの設定で使用不可になっていないかを確認してください。
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クロスとストレートは合っているか |
周辺機器がクロスかストレートのどちらのケーブルを必要としているかは、外見では100%判断はできません。変換ケーブルを用意しておくのがベストでしょう。
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通信速度は合っているか |
モデムならば、通信速度は自動的に判別してくれるものが多いです。
多くの周辺機器では、通信速度は固定かDIPスイッチで設定するようになっています。まずは装置のマニュアルを読むべきです。マニュアルがない場合、通信速度を9600bpsくらいに設定して、何らかのキーを押しつづけてみてください。押したキーがエコーとなって返ってくればOKですが、違う文字や変な漢字が返ってくるならば通信速度を変更してみてください。
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パリティーなどを入れていないか |
昨今ではパリティービットを有効にしたり、ストップビットを長くすることはほとんどありません。パソコンと周辺機器で、パリティーなし、ストップビット1ビットになっているかを再度確認しましょう。
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ローカルエコーをONにしなければいけないのか |
多くの周辺機器は、受け取ったデータをそのまま送り返すように作られています。これをエコーといいます。
しかし、そうではない装置も存在します。このような装置に対してTeraTermなどからキーボードをたたいてデータを送ったときに、いったいどんな内容が送られたか、キーミスはないかと、不安になります。
そこで、ローカルエコーといって、送信したデータを画面に表示する機能を持った端末ソフトも多いです。
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