作動増幅回路4

 FETを使った作動増幅回路です。二つの入力電圧の差を増幅して出力します。


説明

 トランジスタかFETの違いはありますが、基本的には差動増幅器1で説明したとおりです。バイポーラトランジスタではベース・エミッタ間電圧VBEを考えますが、FETではゲート・ソース間電圧VGSを考えます。FETもトランジスタもベースまたはゲートの電圧に応じたコレクタ電流またはドレイン電流を流すので、原理的には同じです。  VGSの値は、0.65Vくらいと決めてしまうことはできません。FETにはJFET、MOSFET(エンハンスメント)、MOSFET(デプレッション)の種類があり、VGSはそれぞれ異なってくるからです。でも、電位差が変わるだけでどれも同じように使えます。

欠点と利点

 トランジスタを使った差動増幅器はわずかですがベースに電流が流れます。これをバイアス電流といいます。

 FETはゲートに電流がほとんどながれません。そのため、バイアス電流がほとんどゼロなので、高入力インピーダンスの差動増幅器を作ることができます。

 しかし、FET一石では増幅できる増幅度がバイポーラトランジスタに比べて低いのと、雑音が多少多くなってしまうという欠点もあります。

 デュアルFETは2SK389などが便利です。


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