スペクトラム・アナライザの製作記事について平成16年12月10日 デザインウェーブマガジン2005年1月号の記事、 このWebページでは、さまざまなサポート情報を紹介します。 コンセプト 前回や前々回のDWMの付録やトラ技の付録もそうですが、雑誌に載っているサンプルを実際に作られた方はあまり多くないのではないでしょうか? 部品の入手 シリアルADコンバータのMCP3204は、秋月電子で購入できます。 2.5Vのロジックレベルの作り方 記事では、水晶発信器やADコンバータの出力を抵抗分圧で無理やり2.5Vロジックにしています。 なお、抵抗でロジックレベルを変換する際には、次の点にご注意ください。
この1と2は相反する性質ですので、抵抗値はアプリケーションに応じてカットアンドトライで決めて下さい。 なお、記事ではCLKのラインに5V水晶を接続し、220Ωを2つで分圧しています。 5Vの振幅であれば抵抗に11mA流れます。水晶発振器にとっては限界に近い電流ではないかと思われます。また、もしCLKの配線の負荷容量が30pFくらいある場合には、30pF×220Ω=6.6n秒の時定数になります。40MHzくらいの単調な信号であれば動くでしょう。 また、シリアルADコンバータの出力は2.2kΩ×2個でレベル変換していますが、これは、当該シリアルADがそれほど電流を取り出せないのと、信号が比較的遅いため、抵抗値を大きくしています。 Parallel Cable IVとParallel Cable IIIの互換性について本スペクトラム・アナライザは、XILINX社の Parallel Cable III (互換品を含む。以下PC3と略す) またはParallel Cable IV(以下、PC4と略す)がご利用いただけます。 PC4は、内部に複雑な回路を備えたインテリジェントなJTAGケーブルです。その複雑な回路によって高速通信を実現することができるようになっていますが、PC3と互換性のある動作モードも備えているようです。すなわち、PC3と同じ方法で単純にアクセスすると、PC4は下位互換モードで動作します。 本スペクトラム・アナライザの記事ではPC4を使用していますが、PC3互換モードで動作させていますので、PC3でも当然動作いたします。なお、PC3でご利用の際に、FPGAが認識されない場合あるいは動作が不安定な場合はこちらの対策方法をご覧ください。 (12月26日 追記) ダウンロード
固定小数点の乗算の件丸め処理の方法とかがこれで正しいのか、ちょっと自信がありません。一応動作していますが、本当は符号を考慮して丸め処理をしなければならないのではないかと思います。 どうして遅いのか?FFTの処理は決して遅くありません。遅いのは、FFTの結果を送受信するJTAG上での通信速度です。JTAG経由で通信するのをやめて、USBかPCIにすれば超高速になります。 パフォーマンスの改善91ページの図6を見るとわかるように、バタフライ演算器の各部分は使われていない時間が多くあります。特に、ステート11は、全く使用されていません。 乗算器は3回しか乗算しない(ステート2,3,4)ので、パイプライン化すれば3〜4倍程度の速度向上が見込まれます。 筆者プロフィールの訂正私は技術士(電気電子部門)ではありません。まだ、技術士補(電気電子部門)です。二次試験は来年こそ受験します。
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