平成14年8月3日朝刊
なひたふ新聞 電子回路が大好きな趣味人「なひたふ」のWebサイト
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maruModelSIMの使い方
1.はじめに
2.ソースファイルの作成
3.シミュレーションファイルの作成
4.ModelSIMの起動
5.今後の課題
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ModelSIM XILINX Edition Starterの使い方

1.はじめに

なぜXILINXとVHDLなのか?

 手論理圧縮から始まり、PALASMを経て、長い間ABELに親しんできた私ですが、今さらながらVHDLに傾いています。もちろんVHDLとABELを比較すれば、今でも私はABELの方が好きです。

 昔はXILINXのツールといえばABELが標準で、VHDLとVeriligはオプション的な存在で、別料金でした。ところが、最近ではABELの方が亜流になってしまっています。WebPACKのVersion4以降では、ABELで書いたCPLDのソースも内部で一度VHDLに変換されてから処理されます。

 そして何より、XILNIXのWebPACKではABELを使ってFPGAの設計ができません。何をやるにしても、FPGAでは多少のシミュレートが必要です。

  独学で学んだVHDLなので、正しさは一切保証できかねますが、VHDLのシミュレーション方法を紹介します。

ModelSIM XILINX Edition Starter版とは

 ModelSIMは、XILINX WebPackで使える強力なシミュレーションツールです。このツールを使うとCPLDやFPGAの出力波形をグラフィカルに観察することができるようになります。とても優れたツールです。

 XILINXのWebPACKで無償で使えるModelSIMは、ModelSIMの中のXILINX Edition(XEという)の中の、さらにStarter版です。Starter版では500行までのソースのシミュレーションに限られていますが、回路を小分けにして、部分的にシミュレートしていけば、趣味の範囲では困ることはあまりないでしょう。そもそも500行のソースを書くことは結構大変です。

 Starter版ではないXEでは10万ゲートまでシミュレーションできるそうですが、そんな大きなものを丸ごとシミュレーションする必要はあまりないでしょう。大きな回路ほど時間もかかりと思われます。

ModelSIMはどんなことができるのか

 百聞は一見に如かず。下の図を見てください。これは、擬似的に2種類の正弦波を発生させて、それらを掛け算する回路をVHDLで記述し、ModelSIMで5ms間の挙動をシミュレートしてアナログ波形として表示させたものです。このくらいのシミュレーションなら余裕でできてしまいます。

ダウンロード

 ModelSIMを使うためには、ModelSIMだけではなく、HDL TEST Bencherも必要です。あわせてダウンロードします。ダウンロードはXILINXのWebPACKのページから行えます。

http://www.xilinx.co.jp/から、「製品」を選んで、デザインリソースの下の「デザインツール」を選択してください。すると左に灰色のメニューが出るので、「無料ISEWebPACK」をクリックすればWebPACKにたどりつけます。

インストール

 ModelSIMのインストールは難しくありません。アイコンをつつくだけです。

ライセンスの取得

 ModelSIMはライセンスがないとまったく動作しません。ライセンスの取得にはお金はかかりませんが、ネットワークカードのMACアドレスか、ハードディスクのシリアル番号をインストール時に送信しなくてはなりません。

 どのようなライセンスでもそうなのですが、個人情報保護を考えて私はハードディスクのシリアル番号でのライセンス取得にしました。

 ライセンスを取得するためには、他にも名前や住所、その他諸々の情報を送って登録する必要があります。これはXILINXのWebサイトで登録したものと同じになります。

 インストールしてライセンスの登録を行ったら、おまちかね、早速使ってみましょう。

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