定電流回路5

 トランジスタを使った定電流回路の基本です。この回路ではトランジスタは一定の電流を吸い込む働きをします。もちろんコレクタに何もつながなければ電流は流れません。VCCから抵抗性の負荷をコレクタにつないでつかってください。

 動作原理は次のようになっています。

VB=VCC*R2/(R1+R2)
VE=VB-VBE
IE=VE/R3
IE=IC+IB
IB=IC/hfe

 トランジスタのhfeはとても大きいのでIBはほとんど流れません。そのため、ICとIEはほぼ同じ値になります。また、IEはVEとR3で決まりますが、VEはVBより約0.65V低い値になっています。小さなベース電流を無視して考えればVBは電源電圧をR1とR2で分圧した値です。

 これらの関係より、R1,R2,R3,VCCを定めれば、コレクタに流れ込む電流を一定にすることができます。

この回路はVCCの電圧が一定でないと一定にしたい電流も一定にならないという欠点はありますが、回路の中で簡易的に定電流回路を作るときに使えます。


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