RS232CでJTAG

circle21_purple.gif RS232CでMITOUJTAGを扱う方法

 MITOUJTAG/トラ技版は、パラレルポートを備えていないノートパソコン等からでもご利用いただけるよう、RS232Cを用いてJTAG接続できるようになります。

 RS232CとJTAGは、全く異なる電気信号なので、プロトコルなどを変換する必要があります。そこで、マイコンを使って、RS232CとJTAGのプロトコルを変換します。

 これによって、RS232CからMAX IIデバイスの、JTAGデバッグと書き込みができるようになります。

circle21_purple.gif その1 R8C/Tinyマイコンを使ったRS232C-JTAG変換アダプタ

 2005年のトラ技付録のR8C/Tinyマイコンを使い、下記の写真のようなRS232C-JTAG変換アダプタを作成することで、本機能をお使いいただくことができます。

RS232C-JTAG変換アダプタ

 本アダプタの回路図を、以下に示します。

回路図

回路図(クリックで拡大)

 R8C/Tinyマイコンには専用のファームウェアをプログラミングする必要があります。また、MITOUJTAGに、RS232C-JTAG用のDLLを追加する必要があります。

 非常に簡単な回路なので、昨年の付録R8C/Tinyマイコンがあれば、すぐに作ることができるでしょう。ぜひとも、この機会にR8Cマイコンを有効活用してください。

circle21_purple.gif その2 デザインウェーブ付録のARM基板を使う

 デザインウェーブマガジン付録のARM基板を使う場合、ARM基板上のコネクタから直接JTAG信号が出力されますので、万能基板上に組み立てる必要はありません。

 各コネクタから配線を引き伸ばして、MAX II付録基板のCN4に接続してください。コネクタのピン番号とJTAG信号の対応は、

  • CN3のA11 GND
  • CN3のA12 TDO
  • CN3のA13 TMS
  • CN3のA14 TDI
  • CN3のA15 TCK

 となります。

DWMのARM基板でMAX IIをJTAG操作

 本機能を使うためには、ADuC7026には専用のファームウェアをプログラミングする必要があります。また、MITOUJTAGに、RS232C-JTAG用のDLLを追加する必要があります。

circle21_purple.gif ダウンロードとインストール

 トランジスタ技術5月号(4月10日発売)のCD-ROMに、RS232C-JTAGに対応したMITOUJTAGの改良版と、各種マイコン用のファームウェアが入っていますのでご利用ください。

 CD-ROMからファイルを解凍すると、r8cjtag.mot (R8C用)または armjtag.hex (ADuC7026用)というファイルが出てきますので、各マイコンにプログラミングしてください。

フォルダの解凍

 以上でセットアップは終了です。

circle21_purple.gif 使い方

 MITOUJTAGを起動したら、メインメニューから「ケーブル(B)→ケーブルの接続(C)」を選択します。

 次のようなダイアログが開きますので、RS232C-JTAG/R8Cを選択します。

RS232C-JTAGを選択する

 MITOUJTAGはRS232C-JTAGへの接続を試みますが、デフォルトではCOM1が割り当てられていますので、ご使用の環境に応じてカスタマイズする必要があります。

 カスタマイズするには、MITOUJTAGがインストールされているフォルダの中にある"rs232c.txt"というファイルを編集してください。編集する箇所は、下のリストの赤い文字で示した2箇所です。

# このファイルは、RS232C-JTAGの設定ファイルです。
#
# 設定項目は以下のとおり。
#
# PORT  COMポートの番号を指定する
#       例: COM2
#
# BAUD  ボーレートを指定する
#       9600,14400,19200,38400,57600,115200 の中から指定すること。単位はbps
#       ※ ボーレートを変更する場合は、必ずR8Cマイコンをリセットすること
#
# LED   JTAG操作時にLEDを点灯させるか否かを設定する
#       ON   LEDを点灯させる
#       OFF  LEDを点灯させない
#       ※ ONを選択した場合は、バウンダリスキャンの速度が若干低下します。
#
# WAIT  RS232C通信時のWAITの指定
#       0    WAITなし
#       1    WAITあり (数値は0〜100)
#       ※ USB-RS232C変換器を使用している場合、WAITを0にすると、USB-RS232C
#          変換器の機種によっては、Windowsがクラッシュする可能性があります

PORT  COM1 ←COM1を実際の環境に合わせて変更する
BAUD  115200  ←特に変更する必要はない
LED   OFF    ←特に変更する必要はない
WAIT  1     ←高速に動作させるには、0に書き換える

 下の図のような画面が現れれば成功です。

RS232CでMITOUJTAG

 その後は通常どおり操作してください。

circle21_purple.gif 性能

 RS232C-JTAGでは、115200bpsで接続した場合、付録基板CPLDへの書き込みはおよそ35秒ほど要します。また、バウンダリスキャンの性能は毎秒60回程度です。

 USBシリアル変換器を用いた場合の性能の低下は10〜20%程度に抑えられています。

circle21_purple.gif ご注意(必ずお読みください)

 本装置と市販のUSBシリアル変換器を用いと、USBからJTAGを操作することができ、ノートPCなどからでも付録基板を操作できるようになります。

 しかし、多くのUSB-RS232C変換器で用いられているUSB-RS232Cチップ用のデバイスドライバには問題があり、本ソフトウェアを使用するとWindowsがクラッシュ(通称 ブルースクリーン)してしまうことがあります。

 この現象は、Prolific Technology社のPL2303というUSB-RS232C変換チップを使用したUSB-RS232C変換器の場合に特に発生することが確認されています。しかしながら、今日容易に入手できるUSB-RS232C変換器のほとんどは、PL2303を使用しています。

 この現象を回避するには、PL2303用のデバイスドライバ(ser2pl.sys)を最新のものにアップデートしてください。

 最新のデバイスドライバは、USB-RS232C変換器の各メーカーにはありません。

 チップベンダーであるProlific Technology社のWebサイト
 http://www.prolific.com.tw/eng/downloads.asp?ID=31 からダウンロードしてください。

 また、どうしてもクラッシュしてしまうという場合には、rs232c.txtの中のWAITの項目を1に設定してください。


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